宮古島市が誕生5年/市制施行5周年記念式典
「豊かな市制発展にまい進」と抱負
5市町村合併により2005年10月1日に誕生した宮古島市の市制施行5周年記念式典が1日、マティダ市民劇場で開かれた。行政や経済、文化、医療などさまざまな分野で市に貢献する関係者らが多数参加し、市制スタートから5年を迎える“誕生日”を祝福。市制発展に貢献した個人・団体に感謝状が贈られたほか、市をPRしてもらおうと選定した宮古島大使に認証状が交付された。下地敏彦市長は「今後も、明るく豊かな市制発展のためにまい進したい」との抱負を示した。
誕生から5年目という節目を迎えた宮古島市。下地市長は式辞の中で「合併によるさまざまな困難を乗り越えながらこの記念すべき日を迎え、皆さんとともに祝えることは万感胸に迫るものがある」と喜びを語った。定住自立権構想を推進することで圏域全体の均衡ある発展に向けて取り組む考えを示した上で「今後とも将来を見据え、行財政改革や効率的な事業の選択と集中を図り、市制発展のために確実にまい進したい」との思いを述べた。
感謝状は、農業や観光、歴史、文化、福祉、医療など地域の活性化に尽力した人や多額の寄付で市政発展に貢献した人ら個人14人、団体5団体に贈呈。記念式典に参加できなかった3個人、1団体を除く15人の個人と団体代表者一人一人に下地市長が感謝状を手渡した。
宮古島大使は選定者8人のうち4人が式典に出席。下地市長から「これからも宮古島の発展に力添えをお願いします」との言葉とともに認証状を受け取った。
来賓として参加した内閣府沖縄総合事務局の竹澤正明局長と市議会の下地明議長が祝いを述べたほか、県宮古事務所の黒島師範所長が仲井真弘多知事の祝辞を紹介した。
式典終了後、市内のホテルに会場を移して記念祝賀会を開催。多良間村の下地昌明村長が「宮古島市は国内外から注目されるような素晴らしい発展を遂げている。宮古圏域の一員として感謝と敬意を表したい」とあいさつ。宮古島市のさらなる発展を願い、下地村長の音頭で乾杯を行った。ステージでは祝いの余興が披露され、5周年を祝う会を盛り上げた。