台風19号 宮古をかすめる
最大瞬間30・9㍍を観測/勢力維持し北上へ
大型で非常に強い台風19号は11日午後6時現在、那覇市の南東約100㌔(北緯25度35分、東経128度25分)にあって、勢力を維持したまま、1時間におよそ15㌔の速さで北に進んでいる。このまま予報円の中心を進むと、11日夜遅くから12日未明にかけて、宮古島の北東約300㌔に最接近する見込み。
宮古島地方気象台は11日午前6時20分に暴風警報、午後3時33分に高潮警報を発表した。波浪警報も継続中で暴風、高波、高潮に十分警戒するよう呼び掛けている。
気象台は11日、下地島空港で午前6時30分ごろ、最大風速23・2㍍、最大瞬間風速30・9㍍を観測した。また、10日午前0時から11日午後6時までの期間降水量は、多良間空港で39㍉、下地島空港で18㍉、城辺新城で14㍉、平良下里で13・5㍉、宮古空港で13㍉だった。
台風の接近に伴い、陸上、海上ともに風は強くなり、12日に予想される最大風速は北西の風25㍍、最大瞬間風速は35㍍。沿岸の海域はうねりを伴い、波の高さが9㍍の猛烈なしけになる見込み。
中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は65㍍。台風の中心付近から半径約280㌔は25㍍以上の暴風域。北側半径約700㌔、南側600㌔は15㍍以上の強い風が吹いている。