968点を一堂に展示/全宮古書道展が開幕
力強く個性的な書ずらり/書心会、本社主催
第33回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が12日、市中央公民館大ホールで開幕した。大賞や市長賞などの特別賞のほか、優秀賞に輝いた作品など全出品作品計968点を一堂に展示した。世界のトップアスリート20人が書いた座右の銘やメッセージ展も同時開催している。連休中とあり台風も遠ざかったことから、家族連れでにぎわいをみせた。書道展はきょう13日まで。時間は午前10時~午後5時まで。
今回は児童生徒の部(宮古特別支援学校含む)に855点、高校生・一般の部(高齢者含む)に113点の作品が出品された。
課題の「そら」や「いけ」「大きな心」「友愛の精神」などに取り組んだ幼、小、中学生が、半紙や書き初め半紙の書道用紙をいっぱいに使って伸び伸びと書いた作品が目を引いている。
墨の色や字の勢いを一層引き立てようと、表具の色や模様にこだわった作品も多く、「いかにして自分の作品をアピールするかという工夫が見られる」(書道教室の代表者)
今回は日本習字教育財団の協力を得て「アスリートのチカラ、文字のちから展」と題した特別企画展を同時に開催。バルセロナ五輪女子マラソン銀メダリストの有森裕子さんの「すべてを力に、すべては力に」、サッカー元日本代表の平野孝さんの「努力に限界はない」など座右の銘などが書かれた自筆の文字と、その文字に込められた思いなどをパネルにして紹介している。
会場には親子連れなどが大勢訪れ、自分の作品の前で記念撮影するなど、いつもながらの光景が広がった。
孫の作品を見に来た与那覇隆さん(75)は「筆の運びがとても良くできている」と笑顔だった。
書心会の天久宏会長は「筆の勢いや墨の色、文字全体のバランスなど、回を重ねるごとにレベルアップしている。宮古の書道熱は高いと言われている。ぜひ、会場に足を運んでほしい」と来場を呼び掛けた。