情感たっぷりに熱唱/伊良部トーガニまつり
最優秀賞に亀濱さん/島タウガニは浜川さん
伊良部トーガニの部には子どもから大人まで男女14人、島タウガニの部には女性3人の計17人が参加。出場者らは着物で着飾るなど、自ら弾く三線の伴奏に合わせて恋の叙情歌を熱唱した。
伊良部トーガニの部の特別賞には池間広寿さん
(19)=伊良部字国仲、島タウガニの部の特別賞には森田秋さん(84)=同字前里添=と本村浪子さん(85)=同=が選ばれた。
最優秀賞の賞状を手にした亀濱さんは「三線を弾き始めて今年で4年。初めて出場し、最優秀賞に選ばれ、とてもうれしい」、浜川さんは「最高にうれしい。これからも歌い続け、島内外に広めていきたい」とそれぞれ話した。
まつりは、地元の浜川孝之民謡研究所による「伊良部トーガニアヤグ」「伊良部カヌシャガマ」で幕開け。次いで佐良浜小学校の児童、伊良部保育所、佐良浜保育所の園児たちがそれぞれ「伊良部トーガニ」を元気いっぱいに合唱した。大勢の観客らは、伝統の民謡を継承する子供たちに大きな拍手を送っていた。
同実行委員会の長嶺吉和委員長は「この祭りが活力ある地域づくりのエネルギー源として意義深く展開されるよう、一層の努力を続けていく」とあいさつした。
下地敏彦市長(代読)は「地域の伝統文化を後世に伝えていくことは、その地域に住む人々の使命であり、祭りを通して永遠に歌い継がれていくことを切に願うものである」と祝辞を述べた。
祭りは、先祖が残した大事な文化遺産である伊良部トーガニの保存と継承を図りながら、祭りを定着させて伊良部観光の振興に寄与するのが目的で開催された。
11日に開催を予定していたが、台風19号の影響で18日に延期した。