127点の力作一堂に/精神障害者文化作品展
テープカットで開幕/7日まで審査投票受付中
2014年度宮古島市精神障害者文化作品展が4日、市役所平良庁舎1階ロビーで開幕。オープニングセレモニーでは関係者によるテープカットなどが行われた。今年は8施設から5部門に計127点の力作が出展。展示期間は7日までで、期間中、来場者による審査投票が行われ、各部門上位3人が表彰される。
県は毎年11月を精神保健福祉普及月間と定めていて、同作品展は月間関連事業として、当事者が創作した作品を発表する機会を作ることで当事者の活動意欲を高めるとともに、地域社会での精神障害者に対する理解を促すことなどを目的に毎年、開催している。
作品展示をしているのは、ふれあいプラザ宮古、特定非営利活動法人マーズくこりもや、特定非営利法人サシバの会、就労継続支援B型事業所やすらぎ、すこやかネットわかば、グットトライ、オハナ宮古の7施設と、宮古病院の精神科作業療法室とデイナイト室の利用者たち。今回は写真部門に14、工芸部門に36、手芸部門に26、絵画部門に24、書道部門に27点が出展されている。
オープニングセレモニーでは主催者あいさつとして長濱政治副市長が「ロビーでは一人一人が丹誠を込めた作品を展示している。見てもらい、当事者の日ごろの活動に接してほしい」と呼び掛けた。激励あいさつでは、宮古福祉保健所の山川宗貞所長が「多くの住民が訪れ、精神障害への理解を深めることが重要だと思う」、宮古病院の安谷屋正明院長は「皆さんの日々、努力した作品を通して、精神障害の正しい理解がこれまで以上に広がると思う」とそれぞれ語った。
「あなたの声かけが心に届く」をスローガンとする今年の精神保健福祉普及月間中、宮古地区では同作品展のほか、16日には県宮古合同庁舎で宮古福祉保健所主催のシンポジウム「共に生きる社会を目指して」、27日には宮古病院で「ハートフェア」、30日には市中央公民館で「こころの健康フェスタ」が開かれる。