釣り用重り、海底で回収/宮古島マリンリゾート協
ダイビング用のウエートに再利用
海底から回収した釣り用の重りが大変身-。宮古島マリンリゾート協同組合(新村一広代表理事)では海底清掃活動で拾い集めた大量の釣り用の重りをリサイクルしてダイビング用のウエートに加工し販売することを12日の会見で発表した。
新村代表理事は「海底から大量の釣り用の重りが回収できたので、それをリサイクルしてダイビング用の『エコウエート』として販売することにした。これからも海底清掃を続けていく予定なので、販売した収益の一部は清掃活動に役立てたい」と話した。
同協同組合では、県サンゴ礁保全推進協議会による「サウジアラムコ沖縄サンゴ礁保全活動支援基金助成金」を活用し、昨年10月から今年6月にかけて宮古海域の海底清掃活動を延べ20人のダイバーで5回実施した。
その中で、伊良部島白鳥崎の沖合20㍍の海域で大量の釣り用の重りが見つかり、今回の清掃活動で約150㌔を引き揚げた。その他の地域で回収した重りを含めた約190㌔を「エコウエート」として販売を予定している。
新村代表理事は「白鳥崎には潮の流れの影響か分からないが釣り用の重りが一カ所に大量に集まっていた。この海域にはまだまだあるので今後回収したい」と述べた。
「エコウエート」の価格は1㌔が税別で1500円、2㌔が3000円。予約で購入する場合は有料でネーム入りにできる。購入についての問い合わせは新村代表理事(090・3196・9027)まで。
今回の5回の海底清掃では、重りのほかに釣り糸が27・5㌔、空き缶2・4㌔、鉄くず0・4㌔などを回収した。
「サウジアラムコ助成金」とは、サウジアラビア国営石油会社が沖縄に進出した際に沖縄のサンゴ礁保全活動を支援する目的に設立した。