三井さんの作品が優秀賞/第37回白亜展
宮古島の「アダン」描く
宮古島市下里で美容室「カットサロン風」を営む三井咲子さんの作品「アダン」(100F)が第37回白亜展(主催・白亜美術協会)で優秀賞(クサカベ賞)に輝いた。三井さんは前回作品を応募した31回白亜展でも入選しており、応募した作品はすべて高い評価を受けている。
優秀賞の中で2番目の賞となるクサカベ賞の受賞について三井さんは「仕事の合間に2年かけて完成させた作品なので評価されてとてもうれしい。こうして賞を受けると創作意欲がわいてくるのでこれからも頑張りたい」と笑顔で受賞の感想を述べた。
前回は2008年に行われた31回目の白亜展に応募した作品「紅葉」(40F)が入選を果たし、今回はそれよりも大きな165㌢×130㌢の作品で、南国の青空の下で太陽の光をいっぱいに受けたアダンの濃い緑の葉と赤い実が力強く描かれている。
作品について、三井さんは「東平安名崎に向かう途中で見つけたアダンを描いた。南国の植物特有の濃い緑の葉が表現できたと思うが、まだまだ満足のいく作品にはなっていない。これからも宮古島の美しい自然や植物を作品の題材にして創作活動を続けていきたい」と述べた。
秋田県出身の三井さんは2001年から宮古島に移り住んで、宮古島トライアスロン大会のロゴマークデザインをはじめ多数の創作活動で活躍した故・久留米裕さんから絵を描くことの魅力を教わり、現在もアクリル水彩画で創作活動を展開している。