高江洲さんら知事表彰/優秀技能者表彰式
卓越した技能、功績たたえる/畳作り一筋に18年
【那覇支社】2014年度県優秀技能者等表彰式(主催・県、県職業能力開発協会)が26日、那覇市の那覇地域職業訓練センターで行われ、卓越した技能で県内産業や人材育成に貢献した技能者らが表彰され、宮古島市からは畳製作工の高江洲周作さん(35)に知事表彰状が贈られた。
同表彰は、技能の研さんや職業能力開発行政に貢献してきた技能者をたたえて、技能尊重の機運を高め、社会的地位や技能水準の向上を図る目的で毎年実施される。
主催者あいさつで下地明和商工労働部長(代読・武田智産業雇用統括監)は「受賞者は本県の貴重な財産。各業界で第一人者として県内産業の振興に貢献され、ものづくりへの情熱とたゆまぬ努力に敬意を表す。今後とも技能の研さんに努められるよう期待したい」と激励した。
高江洲さんは、高江洲たたみ店を経営する父親の後継者として畳作り一筋に専念し18年目。住宅畳や特殊畳で手縫いと仕上げの技能に優れ、特に「床の間畳」の製作、取り付け作業に関しては業界の第一人者。県畳工業組合の宮古地区青年部の発起人として、後進の指導・育成に貢献している。
表彰式では、7月に山形県などで開催の第9回若年者ものづくり競技大会「メカトロニクス部門」で、敢闘賞を受賞した宮古工業高校3年生の下地遼太君と根間勇喜君ら10人に知事賞状を贈った。
表彰式の後、高江洲さんは「うれしく思う。この賞が取れたのも家族や周りの支えのおかげ。感謝したい。今後とも畳の良さや可能性を最大限にアピールしていきたい」、下地君は「続けて賞がもらえて、とてもうれしい。プログラムの技術を生かして新しい分野に挑戦して、義肢装具士を目指したい」、根間君は「ペアでの賞に大変光栄に思う。来年就職する車体整備会社でも、学んだ知識や技術を生かして日々精進していきたい」とそれぞれ喜びを語った。