超短期決戦に拍車/沖縄4区
投開票まで1週間/仲里、西銘氏 遊説で選挙区奔走
2日公示された第47回衆議院議員選挙は14日の投開票日まで、きょう7日で残り1週間に迫った。四つの沖縄選挙区には計9人が立候補し、このうち宮古島市、多良間村などを含む沖縄第4選挙区(沖縄4区)には元県議会議長で新人の仲里利信氏(77)=無所属=と、前職の西銘恒三郎氏(60)=自民公認、公明推薦=の2人が出馬し「一騎打ち」の選挙戦を展開している。
わずか12日間という超短期決戦で、両氏の選対本部は公選ビラの配布、電話作戦、街宣車両での訴えなど運動員や応援弁士を総動員してのフル稼働が続いている。仲里、西銘の2氏は沖縄本島南部市町、宮古、八重山各支部での遊説や演説会、個人演説会、総決起大会などに奔走している。
仲里氏は5日に宮古島入りし、市内各地でポイント演説を行い、同日午後6時から、ぱいながまホールで個人演説会を開催した。先月行われた県知事選挙で、現職仲井真弘多知事に約万票の大差で勝利した翁長雄志氏が同行し、同氏の支持母体である「ひやみかちうまんちゅの会」のメンバーとともに有権者に支持を訴え、必勝の気勢を上げた。6日は伊良部島、下地島を遊説した後、同日夜に開催された石垣市での個人演説会で支持を訴えた。
西銘氏は6日、同氏の選対本部長を務める古謝景春南城市長、上原裕常糸満市長、宜保晴毅豊見城市長ら沖縄本島南部6市町の首長らとともに八重瀬町のマックスバリュ前を起点にポイント演説をスタートした。その後も各首長らを応援弁士に、南風原町、豊見城市、糸満市、与那原町の主要交差点でスポット演説を展開し、有権者に支持を求めた。宮古入りは8日に予定し、総決起大会を同日午後6時からJAおきなわ宮古地区本部ホールで開催する。
今選挙は知事選同様、沖縄選挙区においては米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を巡る問題や、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の継続か否かを問う選挙として有権者の審判が下される。また、宮古では農業を含む離島振興策、景気浮揚策、沖縄本島との格差是正などが政策焦点として位置付けられる。
沖縄4区以外の立候補者は届け出順に1区が前職の赤嶺政賢氏(66)=共産、前職の國場幸之助氏(41)=自民、元郵政民営化担当相で元職の下地幹郎氏(53)=維新。沖縄2区はいずれも前職の照屋寛徳氏(69)=社民、宮﨑政久氏(49)=自民。沖縄3区はいずれも前職で比嘉奈津美氏(56)=自民、玉城デニー氏(55)=生活-が立候補している。