開通へカウントダウン/伊良部大橋
島民、高まる期待/一般通行は午後4時から
伊良部大橋がいよいよ来年1月31日に開通する。1974年の最初の要請以来、41年を掛けて「宮古郡民の悲願」「夢の超大架橋」といわれた大橋が完成する。同日には県主催の記念式典が午後1時から久松側橋詰特設会場と伊良部高校体育館の両方で開かれる。また、市主催の祝賀会は同日午後4時から伊良部公民館で開かれる。当日は開通式典などによる交通規制があるが、午後4時に交通規制が解除され、一般通行が可能となる。
同大橋は2005年度に本格工事に着工し、11年目で開通する運びとなった。今年9月9日には「伊良部大橋上部工連結式」(主催・上部工施工業者13企業体、伊良部大橋建設工事連絡協議会)が同大橋で行われ、国、県、市、施工業者の関係者ら約200人が参加した。県土木建築部の當間健一郎部長らが、架設されたセグメント(橋げた)の最後の977個目に生コンを打設。連結式のコンクリート投入の儀などを行い、内閣府沖縄振興局の永井智哉参事官、當間部長、県議会土木環境委員会の新垣良俊委員長、宮古島市の下地敏彦市長が式典に参加した。「締固めの儀」「均(なら)しの儀」などの神事が執り行われた後、全員で万歳三唱を行うなどして大橋の連結を祝した。
伊良部大橋の工事は正式名称で「県道平良下地島空港線整備事業」と呼ばれる。宮古本島側と伊良部島側の道路を含めた延長は6500㍍。このうち海上区間が延長4310㍍で、内訳は本橋部が3540(語呂合わせでサンゴノシマ)、海中道路2本の長さは計600㍍、取付橋梁2橋の長さ計170㍍になる。総事業費395億円で、「無料で渡れる大橋」としては日本一の長さになる。