郷土芸能を堂々披露/第2回夢ステージ
宮古の児童生徒ら
【那覇支社】郷土芸能を学ぶ宮古、八重山の小中高生が沖縄本島の高校生と共演する「第2回夢ステージ」が4日、浦添市の国立劇場おきなわで催された。
両地区のオーデションで選抜された40人と南風原高校郷土芸能部の20人が宮古、八重山、沖縄の民謡や舞踊を披露。日頃の練習の成果を発揮して多彩な舞台を繰り広げた。
昨年は宮古島で合宿を行ったり、各地区での合同稽古や舞台経験を積み上げて技量を磨いてきた。宮古の子どもたち20人は琉球舞踊の「とうがにあやぐ」「太平山太鼓」、宮古民謡の独唱で「東里真中」「子守歌」「内根間ぬかながま」「長山底」を披露し、会場から盛んな拍手が送られた。
舞台で「とうがにあやぐ」を踊り終えた、宮古高校3年の長濱美咲さんは「少し緊張したが練習通りにできた。相方との息もぴったり合っていた。九州の大学進学のため琉球舞踊からしばらく離れるが、踊るのが大好きなので宮古に帰ったらまた続けたい」と笑顔で話した。
沖縄本島の高校生との交流や大舞台を踏む経験を通して、将来の地域の伝統芸能を担う実演家を輩出することを目的に、県文化振興会の2014年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業(沖縄本島と連携した宮古・八重山芸能後継者育成事業)として、宮古島市の宮古文化芸能社(平良裕明代表)と石垣市の白保企画(横目博二代表)が主催した。平良代表は「これから子どもたちが芸能後継者として、自分の島の芸能に誇りを持って伝統芸能のさらなる発展に貢献していくことを確信している」と話した。
宮古文化芸能社では2月1日午後5時からマティダ市民劇場で凱旋公演を行う。