宮糖、製糖操業スタート/平均糖度13・73度
㌧当たり手取りは2万1774円
宮古製糖城辺工場の2014-15年期サトウキビ製糖操業が7日から始まった。初日の糖度は13・73度と、基準糖度帯(13・1~14・3度)内の幸先の良い滑り出しとなった。また、トン当たり農家手取り額は2万1774円となった。同工場の生産量は10万5000㌧を見込み、製糖終了時期は3月中旬ごろを予定している。伊良部工場と多良間工場はすでに操業を開始している。
午前11時から行われた製糖開始式では、最初に安村勇社長や下地敏彦市長らがキビ束を圧搾ラインに投入し、製糖開始を告げた。
安村社長は「今年の品質について農家に聞いてみるとその多くが『重たくて品質が良い』と答えたので期待している。農家が丹精込めて育てたキビの糖分を最大限回収し、農家の努力に応えたい」と決意を述べた。
また、来賓あいさつで下地市長も「今年は宮古全体でぜひ生産量35万㌧を達成してほしい。サトウキビ生産も新しい時代への対応が求められており、みんなで知恵を出し合いながらそれに対応してほしい。市としても積極的に支援していきたい」と述べた。
工場構内には、キビを搬入する大型トラックが午後4時半ごろまで頻繁に出入りして活気づいた。
同工場のまとめによると、初日は861㌧が搬入された。内訳は、手刈りが388㌧、ハーベスターが472㌧となっている。
糖度区分別の構成比は基準糖度以上の原料が全体の24・19%を占め、基準糖度帯内は52・42%、基準糖度以下の原料は23・39%だった。
作型別栽培面積は夏植855㌶、春植124㌶、株出が702㌶で合計1681㌶となっている。
沖縄製糖宮古工場の2014-15年期の製糖操業は、昨年末にすでにスタートしており、今回の宮古製糖城辺工場の操業スタートで、宮古地区の工場はすべて操業開始となった。
多良間島を含む宮古地区全体の生産量は前期実績を1万4000㌧上回る34万㌧が見込まれている。