多良間の文化学んで/岩手県宮古市から訪問団
【多良間】多良間村との姉妹市、岩手県宮古市から訪問団10人が7日、同村に到着した。空港では受け入れ家族が横断幕で出迎え。伊良皆光夫村長は「長旅お疲れさま。宮古市では体験できない事に挑戦したり、多良間の文化をたくさん学んでほしい」と歓迎した。同日は、多良間中(池田満校長)で「交流団との絆を深める会」と題したレクリエーションも行われた。
一行は、サトウキビ刈りシュノーケリングなどを体験するほか、製糖工場の見学も予定されている。
交流団の畠山愛奈さん(6年)は「飛行機から見た海がとてもきれい。海が好きなので、シュノーケリングが一番の楽しみ」と笑顔だった。
宮古市教育委員会の妻田篤教育課長は「歴史ある多良間島に来れて感激。感謝と成長を合言葉に、島の人たちと交流を深めていきたい」と話した。
この交流学習は児童、生徒の代表が、多良間村と宮古市を相互に訪問し、それぞれの地域の自然や文化を学習するとともに、地域の人たちとの交流を深めながら健全育成に資することを目的に毎年実施されている。
多良間村と宮古市が姉妹市村になったのは、1859年に江戸から宮古へ向け出航した「善宝丸」(乗組員7人)が嵐に遭い、76日間漂流し多良間村髙穴海岸へ漂着。乗組員らは約2カ月間にわたり、島の人たちから看護を受け、宮古市へ無事に帰ったのが交流の始まり。