農家手取り2万1767円/14-15年産サトウキビ
前期比213円の増額/交付金上昇など要因
2014-15年産のサトウキビ価格が決まった。1㌧当たりの農家手取額は標準的な糖度(13・7度)で2万1767円となり、前期より213円の増額。国の交付金、原料代金ともに上昇したことが要因だ。
農家へのサトウキビ代金は、国の交付金と製糖工場が農家に直接支払う原料代金で構成される。
昨年1月に決まった国の交付金は基準糖度(13・1~14・3度)帯の原料(サトウキビ)で前期比100円増の1万6420円。原料代金は砂糖の国際相場に応じて算出されており、今期は13・7度の原料で5347円に決まった。
この決定に伴い、標準的なサトウキビ代金は2万1767円となる。
なお、基準糖度帯の原料であれば一律支給である国の交付金に対し、工場が直接支払う原料代金は基準糖度帯であっても0・1度ごとに加減される。
仮に14度の原料なら手取額は2万1884円に増額され、14・3度なら2万2001円と増えていく。
逆に基準糖度帯であっても、13・1度の場合は2万1533円となり、標準価格に比べると234円安くなるという仕組みだ。
基準糖度帯以外の原料になると国の交付金額も変動し、0・1度ごとに100円が加減される。
基準糖度帯を上回る15度の原料は交付金が1万7120円に跳ね上がり、原料代金と合わせた価格は2万2975円となる。16度は2万4365円、17度は2万5755円に増額。17度と標準価格の差額は3988円にも上る。反対に基準糖度帯を下回れば手取額は減少する一方となる。
このように、今の価格制度は品質を重視しているため、より品質に優れた原料の生産が求められている。
宮古地区における今期サトウキビは豊作型。多良間島を含む全体の生産量は34万㌧が見込まれている。