乗降客数 過去最高の129万7000人/2014年
前年比3.3%の伸び/チャーター便就航など奏功
宮古島市建設部空港課はこのほど、宮古空港における2014年の旅客搭乗者数をまとめた。定期・臨時便にチャーター便を含めた搭乗者は129万6784人で過去最高を更新、前年比で3・3%伸びた。那覇-宮古路線が好調に推移したことや、国内外のチャーター便就航が全体数を押し上げた。15年は那覇-宮古路線の増便が予定されているため、利用者はさらに伸びることが予想される。
搭乗者数を路線別に見ると、航空4社が競合する那覇-宮古路線が順調に推移した。前年、一時的に運休したスカイマークが通年運航したことなどが奏功。4社合わせた利用者は前年より4万人以上多い110万9724人だった。
東京(羽田)-宮古間は8万2187人が利用し前年より1338人増加。宮古島観光協会など関係団体による誘客活動やイベント開催に伴う知名度の上昇で旅客が増えたとみられる。
宮古-石垣間の利用者は6万4905人(前年比3261人減)、宮古-多良間は3万6806人(同比3196人増)だった。
チャーター便の利用実績を個別に見ると、最も多い那覇-宮古間が2万268人、韓国仁川-宮古間は677人が利用した。宮古-石垣間は263人、久米島-宮古間は728人、宮古-小牧(愛知県)間は1055人、静岡-宮古間は568人が利用した。
月別利用実績を見ると8月が最も多く13万7973人、次いで7月の12万3976人、9月の11万7769人だった。最も少ないのは1月の9万2604人。
14年の利用実績は那覇-宮古路線が押し上げた形になっており、新石垣空港開港に伴う波及効果の有無は判断しづらい。ただ、東京直行便の利用率や国内外の旅客が利用するチャーター便の増加は宮古観光にとって好材料だ。15年は那覇-宮古路線の定期便の増便が予定されている。利用者の上昇に伴う宮古観光の一層の振興が期待される。