伊良部大橋 開通へ祝賀ムード高まる/県、宮古島市合同会見
31日に渡り初めなど式典/アトラクションや花火も
県と宮古島市は19日、市役所平良庁舎で合同記者会見を開き、31日に開通する伊良部大橋の当日の式典や祝賀会の日程、交通規制などについて正式に発表し、市民に協力を求めた。会見には下地敏彦市長と小橋川透県宮古土木事務所長が出席。下地市長は「工事を始めて10年、いよいよ開通する。文字通り宮古島市が一つになる。伊良部島の人たちはこの日を待ち望んでいた。開通を共に喜びながら、今後の島の発展をみんなで考える機会にしたい」と述べた。
開通当日は、午後1時から平良久松側の橋詰め特設会場で、内閣府沖縄担当大臣や県知事、地元の小中学生らが参加しての記念植樹を皮切りに、獅子舞演舞やテープカット、くす玉が割られる。
渡り初めは午後1時35分から、平良久松側から行われる。字久貝、字伊良部、字前里添の3組の親子三代夫婦が、伊良部側に向かって約1㌔歩く。
渡り初めに合わせて伊良部、宮古島、池間の3漁協が大漁旗を掲げた漁船団を繰り出し、大橋周辺を勇壮に走り開通を祝うことになっている。
午後2時40分からは伊良部高校体育館で、約1000人の招待客が出席し式典が開かれる。内閣府沖縄担当大臣らの祝辞や工事報告などが行われる。
午後4時からは伊良部公民館で、宮古島市主催の開通記念祝賀会が行われる。
一連の式典、祝賀会は混乱を避けるため招待客のみで執り行う。
午後5時30分から午後8時までは、伊良部カントリーパーク(陸上競技場)で「ぷからす祭り」を開く。屋外舞台で、民謡ショーや地元婦人会、タヒチアンダンスサークル、郷友会らが余興で盛り上げる。
宮古出身の歌手、上地雄大さんや宮園ゆう子さん、下地暁さんも出演する予定。午後7時45分から15分間、花火を打ち上げてフィナーレを飾る。「ぷからす祭り」は市民が対象で誰でも参加できる。
開通当日は、午前6時30分から午後4時まで、久松集落入り口から式典会場および祝賀会会場周辺で交通規制が行われる。
一般車両の通行は午後4時から、それ以降の通行制限はない。
伊良部大橋は自転車や歩いても渡ることができる。