会社の事業内容確認へ/市議会特別委
西里氏に資料提出求める
市議会議員の西里芳明氏が取締役を務める建設会社が市の公共工事を受注していたことが、地方自治法の定める議員の兼業禁止の規定に該当するかどうかを確認する議員資格決定に関する特別委員会(垣花健志委員長)の第3回委員会が20日、市役所平良庁舎で開かれた。協議の結果、同社の全容や事業内容を確認するため会社の定款と西里氏の当選1期目にさかのぼって決算書と契約書の提出を求めることを決めた。
前回の委員会では、議員の兼業禁止について、その限度は現在の任期内の事実について適用するものとして、西里氏が2期目に当選した2013年期の13年7月から14年6月までの損益計算書などが資料として配布されていた。
亀濱玲子委員と國仲昌二委員は、兼業禁止については任期の範囲でしか問えないとしても、市と同社の関係性を把握するには過去にさかのぼった精査が必要などとして、当選1期目からの決算書と契約書の提出を要請。同社の事業内容を詳しく知るために社の定款提出も併せて求めた。
前回、自治体発注工事の割合が50%を超える場合は兼業禁止に抵触するとの過去の判例が示されたことについて亀濱委員は「市からどれくらい受注してきたか知ることが必要で、50%以下でも審査は必要」との考えを示した。
委員会審議の途中、同問題の確認を求める要求書の提出者である仲間頼信氏が傍聴に訪れたが、垣花委員長が「提出者本人がいると公正な議論に支障を来す」などとして退席を求めた。それに対し仲間氏は、公開の委員会であり傍聴できると主張したことから、審議がいったんストップ。垣花委員長は委員会を休憩とし、与党議員の委員で対応を協議し、「本人がいると十分な発言ができない」として退席を求める方針を決めた。しかし、休憩中に仲間氏が「私がいると委員会が開催できない」として退席していたことから、委員会を再開し、西里氏の建設会社の定款と1期目からの決算書と契約書の提出を求めることを確認した。