「やるぞ2連覇」/沖縄一周駅伝に出発
きょう号砲、選手団結束
「やるぞ2連覇」-。県知事杯第38回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会は24、25の両日、沖縄本島を一周する30区間287・7㌔で行われる。前回優勝の宮古島市は選手層が厚く連覇に向けて視界は良好だ。池間啓貴監督は「走力は前回以上で2連覇は十分狙える」と意欲。23日に出発した選手団は「総合連覇と女子優勝のニュースを宮古島に届けたい」と決意した。レースは24日午前7時号砲、2日間にわたって14市郡の代表が健脚を競う。
宮古島市は前回、那覇市や国頭郡との激しいトップ争いの末、25年ぶりの優勝を飾った。2位那覇市とはわずか12秒差だった。
今回もこの3市郡を中心にレースが展開されるものとみられる。先行逃げ切りか、後半の追い込みか。走力同様に選手配置と情報戦がカギを握るレースだ。
宮古島市はエース與那嶺恭兵を筆頭に、岩田健、児玉明紀、主将の黒島昌樹ら一般の力が充実。東海大の瑞慶覧伸哉、沖国大の仲間樹の走りも堅実だ。宮高の香村大貴ら高校生も強い。
女子は実業団に所属する仲間千華の走りに内外の注目が集まる。実業団駅伝でも結果を残しており、今大会でも活躍が期待される。
池間監督は「走力は前回以上なので、十分2連覇を狙える」と意気込む。その上で「初日の前半をどう乗り切るかが一つのキーポイント」と話し、高校生の層が厚い国頭郡を意識。「初日は国頭に差を広げられないようにしたい。2日目は自信がある」と話した。
23日の出発式で黒島主将は「『1秒でも前に』という気持ちでたすきをつなぎたい。心を一つにして2連覇を達成する」と話し、連覇に強い意欲を示した。
宮古島市陸上競技協会の立津辰雄会長は「『やるぞ2連覇』を合い言葉にこれまで頑張ってきた。宮古代表選手という誇りを胸に全力を尽くしてほしい。総合優勝と女子の部の優勝を勝ち取ろう」と激励した。
同協会の多良間勉副会長は「25年ぶりの優勝は多くの人に感動を与えた。今回も多くの宮古の人が皆さんの活躍を期待している」などと話し、与えられた区間を全力で駆け抜けるようエールを送った。
レース初日は奥武山陸上競技場から国頭郵便局前までの16区間159・4㌔で争う。2日目は同郵便局から南下、14区間128・3㌔をつなぎ、奥武山陸上競技場でゴールする。