夢の大橋完成を実感/伊良部大橋開通記念
「サンゴの島ウオーク」に3500人
31日に開通する伊良部大橋の開通を記念したウオーキング大会「サンゴの島ウオーク」(主催・伊良部大橋開通祝賀会等実行委員会)が25日、同大橋で開催された。宮古島と伊良部島両岸から約3500人の市民や観光客らが参加し、無料で渡れる日本最長の橋を笑顔でつないだ。晴天の下、参加者らは眼下に広がるエメラルドグリーンの海を眺めながら橋を一歩一歩踏みしめながら歩き「夢の大橋」完成を実感していた。
この大会は、大橋の長さ(3540㍍)の語呂合わせで「サンゴの島ウオーク」と銘打ち、伊良部島側と宮古島側から参加者がスタートし、それぞれ橋の最頂部で折り返すコースで行われた。
市民が伊良部大橋を渡れる初めての機会で、さらに大会のツアーも設定されたことから、この日の伊良部大橋は多くの参加者で埋め尽くされた。
午前9時のファミリーコースの出発前には伊良部島側、宮古島側でセレモニーが行われた。伊良部島側から参加した下地敏彦市長はあいさつで「素晴らしい天気に恵まれさわやかな朝日の下で初めてこの橋を歩くことができるので、ゆっくりと美しい景色を見ながら楽しく渡ってほしい」と呼び掛けた。
選手宣誓では、参加した児童生徒を代表して佐良浜中学校の伊志嶺真理菜さん(2年)が「夢の大橋実現を喜びながらみんなで渡りたい」と述べた。
伊良部島出身で現在は平良で生活している上原大作さん(32)は妻の久美子さんと子供たちと一緒に参加。伊良部大橋開通については「船の時間を気にすることなくいつでも島に帰ることができるのでとてもうれしい。きょうは家族と一緒に渡れて良かった」と笑顔で話した。
大作さんと一緒に最頂部にたどり着いた長女の愛美ちゃん(6)も「きつかったけど一番上まで来られてうれしい」と喜んだ。
宮古島側から家族7人で参加した川満正彦さん(36)は「このような機会がないと家族で一緒に歩くことはないと思うのでとても良いイベントだと思う。家族みんなで楽しい時間が過ごせた」と感想を述べた。