宮高ダンス部が最優秀賞/県学校ダンスフェス
高い表現力を評価/カフカの小説題材に演舞
「フルアウト」(全力を出し切れ)を合い言葉に県大会最優秀賞-。県女子体育連盟創立50周年記念第49回県学校ダンスフェスティバルが25日、うるま市石川会館で開催され昨年に続き2度目の出場の宮古高校ダンス部が最優秀賞に輝いた。26日に宮古空港で行われた報告会では、ダンス部のメンバー14人(男子5人、女子9人)を学校関係者らが出迎え祝福した。同部は8月に兵庫県神戸市で行われる全国ダンスフェスティバルに県代表として推薦される。
宮古高校の作品名は、チェコ出身の小説家フランツ・カフカの「審判」から作中のエピソードの一つを題材にした「掟の門~挫折と貫徹の狭間で~」。
指導に当たる神山若夏教諭と角田有希教諭は「県内では小説をテーマにした演舞は珍しく、部員たちは昨年10月からこの大会のために頑張って練習してきた。そのユニークさと豊かな表現力が高く評価されての最優秀賞なので全国大会でも頑張ってくれると思う」と話した。
部長の花城海斗君(3年)は「大会ではチームの合い言葉フルアウト(全力を出し切る)ができたと思う。最優秀賞に選ばれた瞬間は信じられなかったが表彰状を受け取って初めて実感した。8月の全国大会には私を含め3年生3人は出場できないが後輩たちが宮高らしい作品を披露してくれると思う」と話した。
報告を受けた同校の本村博之校長は「大会前に皆さんのダンスを見た時から結果を楽しみにしていた。周囲への感謝の気持ちを忘れずに全国大会ではさらに完成度高めて活躍してほしい」と激励した。
全国大会に県代表で出場するのは次の各校。
【最優秀賞】宮古高校「掟の門~挫折と貫徹の狭間で~」
【優秀賞】那覇高校「レキオス~津梁の鼓動~」
【敢闘賞】首里高校「忘恩の徒~レオナルド・ダビンチ『最後の晩餐より』~」▽浦添高校「共存(ゆいまーる)」▽浦添高校「壊れかけのRadio」