エコ推進検討委を設置/宮古島市
島一体の取り組み提唱/市民目線での意見集約へ
宮古島市(下地敏彦市長)は27日、エコアイランド宮古島推進計画検討委員会を設置した。同日、市役所平良庁舎で委員20人に委嘱状を交付し、第1回検討委員会を開いた。エコアイランド宮古島の具現化に向け、市民目線での意見を広く集約し、宮古島に関わる全ての人々や団体が一体となった取り組みをどのようにすべきか、などを取りまとめる。委嘱状を交付した長濱政治副市長は「宮古島らしいエコの島を創り上げていきたい」と述べ、知恵を出し合い「エコの島」の目標や理想を達成するための具体的なアイデアを呼び掛けた。委員長には、宮古島商工会議所専務理事の砂川恵助氏が選出された。
市は2008年3月に「エコアイランド宮古島宣言」を行った。09年1月には国から「環境モデル都市」の認定を受け、循環型社会と低炭素社会の構築、環境保全の推進に取り組んでいる。
昨年7月1日には、エコアイランド宮古島の具現化を図ろうと市民、事業者、観光客など、宮古島に関わるすべての人が一体となった運動の展開を提唱する「エコアイランド宮古島の推進に関する条例」が施行された。
同検討委員会は、同条例の中で推進計画の策定が謳われていることを踏まえて設置されたもの。
推進計画では、エコアイランド宮古島の具現化に向けた基本的事項を定める基本計画案を今年3月中に取りまとめ、エコアイランド推進本部での承認を目指す。
4月以降は基本計画に基づいて実施する事業計画の検討に入る。
具体的な個別課題を検討するために▽資源循環▽産業振興▽環境保全―の三つの検討部会を設置する。
委嘱状交付後に行われた第1回検討委員会では、検討委員会で検討すべき事項の整理や今後のスケジュールの確認などが行われた。
委嘱状を交付された委員は次の各氏。
池間隆守(宮古島観光協会専務理事)大島康生(公募委員)我那覇薫(りゅうせき宮古支店統括支店長)神里裕哉(宮古青年会議所理事長)漢那哲夫(宮古給油所統括部長)島尻清子(宮古地区婦人連合会長)下地信輔(宮古島工作倶楽部代表理事)新城浩司(東和専務)新村一広(公募委員)砂川恵助(宮古島商工会議所専務理事)富重敏郎(日本アルコール産業宮古事業所長)富山忠彦(宮古ガス社長)仲地邦博(宮古野鳥の会長)仲間利夫(海洋調査研究会相談役)中山道哉(沖縄公庫宮古支店長)比嘉正市(沖縄電力離島カンパニー宮古支店長)真喜屋強史(宮古工業高校教頭)山川宗貞(宮古福祉保健所長)與那覇巌(宮古森林組合常務理事)與那覇光秀(公募委員)