伊良部大橋 きょう開通
盛大に式典、祝賀へ/一般車両通行は午後4時から
伊良部住民の長年の夢である伊良部大橋の開通式典がきょう31日午後1時から、同大橋久松側橋詰特設会場での記念植樹を皮切りに実施される。同1時35分に渡り初めが宮古本島側から伊良部島側に向かって行われ、同午後4時に一般車両の供用が開始される。平成時代の歴史の一ページに残る一大イベントとして終日、祝賀一色に包まれる。
宮古島地方気象台が発表(30日午後4時38分現在)した31日の気象予報は、大陸高気圧の張り出しに伴う寒気の影響で曇り、弱い雨が降る見込み。北の風が強く、のちやや強く、曇り。日中の最大風速㍍を予想。波の高さ4㍍。降水確率は30~20%。朝の最低気温16度、日中の最高気温度。
1974(昭和49)年10月、当時の伊良部村の川満昭吉氏が村長室で沖縄開発庁長官に伊良部架橋を初めて口頭要請以来、40年の節目を迎える。
2005年度に本格的な工事に着工し、10年の歳月を経て陸上の道路を含む一般県道平良下地島空港線(県道252号)として完成した。一般県道で無料通行となるのは国内最長。宮古本島と伊良部島を横断する伊良部大橋(全長3540㍍)と海中道路などを含めた県道の長さは4310㍍。
渡り初めでは、親子三代夫婦の3組を先頭に伊良部・佐良浜小学校のエイサー隊、来賓などが続く。鮮やかな大漁旗を掲げる漁船団が大橋周辺で海上パレードを行い、華やかに盛り上げる。
伊良部側橋詰め歩道では、午後1時30分~同2時30分まで開通式典渡り初め歓迎セレモニー(主催・伊良部地区地域づくり協議会)を開催する。
渡り初め後、関係者らを乗せたバスを歓迎横断幕やのぼり、国旗、市旗で出迎える。また伊良部で活躍する新風太鼓が演舞で花を添える。
開通を翌日に控えた30日、伊良部島側の電柱に掲げられた道路情報表示装置では「伊良部大橋開通」の文字を放っていた。