11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
社会・全般
2015年2月1日(日)9:00

夢の実現、かみしめる/開通祝賀会

島の住民「感無量」


宮古島市主催の祝賀会で祝杯を上げる関係者=31日、伊良部公民館

宮古島市主催の祝賀会で祝杯を上げる関係者=31日、伊良部公民館

 「橋を架けたい」と願い続けた島の住民の40年来の夢が31日、実現した。伊良部大橋の開通の日を迎えた住民らは「感無量」と喜びをかみしめ、関係者とともに祝杯を上げた。市が主催する祝賀会で、伊良部架橋促進期成会の元会長の奥濱幸雄さんは「離島苦解消の瞬間であり、貴重な歴史の1ページがめくられた」と感慨深げに話し、島と宮古本島を結ぶ長さ3540㍍の大橋開通を祝った。

 伊良部公民館で午後4時すぎから開かれた祝賀会には、衆参国会議員をはじめ、県議、市議、行政機関の代表ら500人以上が参加した。

 祝賀会の幕開けは、琉球舞踊穂花会宮古舞踊んまてぃだの会亀浜律子練舞場の「とうがにあやぐ」。沖縄宮古民謡協会の地謡に合わせて優雅な舞を披露した。

 主催者あいさつで下地敏彦市長は「伊良部大橋の開通により島の人々の生活環境は向上し、離島苦の解消はもとより、観光や農業の振興によって島の活性化が図られる」と強調。「大橋は国や県の関係者と地元の皆さんの熱い思いによって完成した。すべての皆さんに感謝したい」と述べた。

 翁長雄志知事は「伊良部島の住民生活の利便性が確保され、宮古圏域の振興に大きく寄与するものと確信する」と祝辞を述べた。

 この後、市議会の真栄城徳彦議長が乾杯の音頭を取り、「要請行動を続けてこられた先人、先輩の皆さんに心から感謝したい。宮古圏域が発展する素晴らしい未来に向かってお祝いの乾杯をしたい」と述べ、来場者とともに祝杯を上げた。

 余興が披露された後、架橋促進期成会元会長の奥濱さんがあいさつし、「伊良部大橋の開通によって、宮古郡島が一つになった」と強調した。その上で「観光資源の増大による観光関連産業の振興および経済交流の活性化、下地島の残地活用と、伊良部大橋開通による相乗効果が最大限に発揮されることを期待する」と述べた。

 祝賀会の参加者は各テーブルで乾杯を繰り返して大橋開通を祝福。完成までの道のりを振り返りながら喜びをかみしめていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!