池間さんら県農林漁業賞/花と食のフェスタ
6団体を「ふるさと百選」認定
【那覇支社】「てぃだサンサン 食べたらがんじゅう 沖縄産!」をキャッチフレーズに、県産の農水産物や加工品の消費拡大と生産振興を図る「おきなわ花と食のフェスティバル2015」(主催・同推進本部)が31日、那覇市の奥武山総合運動公園と県立武道館で開幕した。2月1日までの2日間。
初日の会場メーンステージでは、今年度の「県農林漁業賞」に宮古島市の池間義光さんや伊良波進さん、久高照子さんら7個人・6団体が表彰され、また県の「沖縄、ふるさと百選」認定団体として、来間島の「スムリヤー、ウプヤー、ヤーマスヤー」や「久貝自治会・松原自治会」、「伊良部トーガニまつり実行委員会」など5地域・団体に認定証が交付された。
「県農林漁業賞」は、農林漁業の経営改善や技術の近代化・協業化に功績のあった個人・団体に贈られ、「沖縄、ふるさと百選」は、地域が誇れる魅力ある農山漁村づくりを促進し、地域活性化に寄与する目的で認定する。
池間さんはゴーヤーやカボチャ、マンゴーを栽培。ゴーヤーでは県野菜品評会で銀賞受賞するなど高い生産技術を持つ。JA宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会長を務めるなど、地域農家のリーダーとして優れた指導力を発揮している。
伊良波さんは池間島で70年にわたり底魚一本釣り漁業を営み、独自の工夫により発展・継承する石巻落とし漁の技術は多くの漁業者へ普及されてきた。2012年度に宮古地区唯一の名誉指導漁業士に認定され、後継者への技術指導や社会教育に尽力する。
久高さんはカツオやマグロの2次水産加工に取り組み独自ブランドを展開するなど、伊良部島の特産品開発の先駆者。女性の社会参画や資質向上を先導し、地域の女性リーダーとして活躍する。農林水産大臣賞など数々の受賞実績がある。
式の後、池間さんは「地域の皆さんのお陰でいただけた賞。感謝したい。この賞を励みに今後も安心安全な環境保全型の農業を進めていきたい」、松原自治会の渡真利盛勇会長は「地域で伝統を引き継いでいることが評価され、非常にうれしい気持ちでいっぱい。先人から学んできた心意気を後輩たちにしっかりと伝えていきたい」と、それぞれ喜びを語った。