大橋開通イベント 大漁祭りにぎわう/佐良浜
島の魅力を体感/オオバンマイ大盛況
伊良部大橋開通記念イベント「大漁祭り」(主催・伊良部漁協、宮古島観光協会)が1日、佐良浜漁港周辺の特設会場で始まった。3日まで。カツオ漁船の船首から岸壁で集まる市民らに向かってカツオやシビ(キハダマグロの幼魚)のぶつ切りを投げ込む伝統「オオバンマイ」では、島の人のほか、伊良部大橋を渡って島に訪れた観光客や宮古島の住民が参加してにぎわい、大橋開通に沸く伊良部島は記念イベントも相まって活気づいた。
あいさつで同漁協の漢那一浩組合長は「佐良浜地域の魅力を発信し、おいしい魚を提供したいとの思いでこのイベントを企画した。『オオバンマイ』や『マグロの解体ショー』などいろいろな催しがあるので、きょうは魚に親しみながら楽しいひとときを過ごしてほしい」と述べた。また、下地敏彦市長も「伊良部大橋も開通して伊良部島はさらに発展する。きょうは佐良浜のおいしい魚を思う存分堪能してほしい」と呼び掛けた。
会場では、漁師のおかず市としてグルクンの空揚げや刺身、天ぷらなどが販売され、長蛇の列となった。
この取り組みは、地域観光資源創出支援事業第3回モニターツアーの一環として実施され、初日はオオバンマイのほか、マグロ解体ショー▽魚さばき体験▽伊良部漁協の青壮年部が経営する「漁師屋」の鮮魚・特産品特売▽かつお節工場見学ツアー▽芸能披露(海人修行ツーリズム紹介)などが行われた。
解体されたマグロは、会場に訪れた来場者に安価で提供され、海の幸を味わった参加者からは「うまい」「伊良部サイコー」などの感想が聞かれた」。
午後2時30分からオオバンマイが行われ、用意されたマグロのぶつ切り600㌔が提供された。家族で参加した松村英吉さんは「いっぱい取れたのでとっても楽しかった。やってみて傘が一番魚をゲットできるアイテムだと分かったので次回は傘を持参したい」と笑顔で話した。
会場はたくさんの人で埋め尽くされ、佐良浜地区は1日中多くの人でにぎわった。
2,3両日のイベント内容は、漁師の朝メシ(午前7時から同9時まで開催)▽漁師のおかず市(同9時から午後6時まで開催)▽魚さばき体験▽やーがまくーがま(ガイドと佐良浜の路地を歩きお宅訪問)▽かつお節工場見学ツアーを行う。問い合わせは、伊良部漁協(電話0980・78・3119)