はやて クルーズ船運航へ/船底に海中展望ラウンジ
八重干瀬周遊海婚など計画/4月スタート目指す
伊良部大橋の開通を受け、宮古島と伊良部島間の一般旅客定期航路事業を終了した「はやて」(川平三秀社長)はこのほど、船底に海中展望ラウンジを装備したクルーズ船(総㌧数619㌧、最大定員300人)を購入し、4月以降に八重干瀬ツアーなどを行う計画進めている。川平社長は「県内でも珍しいクルーズ船で宮古島の美しいサンゴが見える『アクアラウンジ』が装備されているので八重干瀬の素晴らしいサンゴも楽しめると思う」と話した。
購入したクルーズ船は、エンターテインメントクルーザー「モンブラン」で、これまで七尾湾(石川県)、富山湾周遊のクルーズ客船として就航してきた。
全長は55・9㍍、幅10㍍、航続距離は900㌔。現在は、四国で内装の整備を行っており、3月ごろに「はやて」に引き渡される予定。
船内には、アクアラウンジのほかにディナーラウンジ、メーンダイニング、バーラウンジがあり、同社ではランチクルーズやサンセットディナークルーズも計画している。
川平社長は「300人の定員なので船内で結婚式も可能で、海上結婚式も計画している。また、これまでの八重干瀬ツアーは上陸のみだったがこの船は海中展望ができるので八重干瀬の魅力である美しいサンゴ礁も船内で楽しめる。今年は4月21日が旧暦の3月3日になるのでそれまでには運航させたい」と話した。
このクルーズ船は同社が運航してきた高速旅客カーフェリー「スーパーライナーはやて」(全長32㍍、重量145㌧)よりも大型で、全長は、宮古島と多良間島を結ぶ「フェリーたらまゆう」(全長64・95㍍)とほぼ同じ大きさとなっている。