大橋活用がカギに/宮古圏域離島観光振興会議
開通後の課題を共有
2014年度第2回宮古圏域離島観光振興会議が5日、県宮古合同庁舎で開かれた。行政機関と観光協会の担当者らが参加し、観光振興をテーマに意見を交わした。中でも伊良部大橋の開通は大きな話題に。伊良部島、下地島における受け入れ体制の拡充などについて課題を共有した。
この会議は、宮古、八重山で年に2回ずつ開催されている。宮古地区の会議には、県、宮古島市、多良間村、両市村の観光協会および民間の代表も参加。離島における課題を集約し、観光関連施策に生かすための議論を展開している。
会議では、今年5月に開いた第1回会議の要旨を確認するとともに、意見、要望等に対する市や県の考え方が示された。
その後の意見交換では伊良部大橋が話題に。観光協会は、伊良部、来間、池間と三つの大橋を活用するツアー商品の造成で誘客を図る振興策を提案した。
宮古島市は観光客が伊良部島を素通りしないような対応が必要と指摘し、海に面した釣り堀設置など「少なくとも4~5時間は滞在できる仕組みを作りたい」とする考えを示した。
これと関連し、県側がホテルや民宿等の空き室状況を一元的に管理するシステムを提案した。「ホテル等はネットで検索できるが民宿は難しいと思う。これを行政が管理し、一つのポータルサイトで発信していく方法がある」と話し、インターネットを活用する観光戦略を促した。
このほか文化、交通、マリンレジャーなど、観光振興につながるさまざまな分野で意見を交わした。