ロックの魂、次世代へ/県ロック協会
宮古で育成プロジェクト/3月にライブ、講座開設も
オキナワンロックを次世代へ引き継ぐプロジェクトが宮古島で動き出す。3月に沖縄ロック界の重鎮で宮古島市出身のかっちゃんこと川満勝弘さんほか、伝説のロックバンド「紫」のメンバーらが来島して記念ライブを開く。人材育成のためのロック講座も市内に開設する予定だ。一世を風靡(ふうび)したオキナワンロッカーたちが、ロックを志す若者の支援に全力で取り組む。
「沖縄ロックの歴史は宮古島の男たちが創り上げてきた」-。かっちゃんら多くの宮古島市出身者が築いたオキナワンロックの歴史を広く市民に知ってもらうことを狙いにライブを開く。
伝説のメンバーも名を連ねる実行委員会の委員長には下地敏彦市長が就任。県ロック協会長で「紫」のドラマー・宮永英一さんらが副委員長を務める。
3月22日午後5時30分開演のライブはマティダ市民劇場で開かれる。宮古島市制10周年と県ロック協会50周年の記念を兼ねる。
ライブにはかっちゃんほか紫、宮古島ミュージックプロジェクトバンドなどが出演する。みやこ少年少女合唱団や高校生、一般のバンドも演奏する予定だ。
前日21日にはロック講座を開設。初回はマティダ市民劇場で開き、ギターやドラム、ベース、キーボードと各パート別に実演指導などが行われる。ロックに関心がある人なら誰でも参加できる。入場は無料。
同講座は週1回のペースで開き、将来的にはジュニアオールスターズバンドを創設。オキナワンロックを体現する若者の育成を図る。
宮古島プロジェクトのスタートを受け、県ロック協会の宮永会長と喜屋武幸雄事務局長、実行委顧問の富永元順市議が5日、宮古毎日新聞社を訪問した。
宮永会長は「オキナワンロックの歴史の中には宮古島の男がたくさんいるが、一般の人たちにあまり知られていない。そのことをイベントでしっかりと伝えたい」と話した。その上で「私たちも若者の目標になれるように全力で取り組む。将来的には世界に通用する人材を育成していきたい」などと意気込みを語った。
喜屋武事務局長も宮古島市出身者の貢献度を強調した上で「沖縄ロック界の重鎮が集うライブはなかなかない」とアピール。「次の世代のミュージシャンを育成するためのイベントを継続していきたい」と記念ライブとロック講座に懸ける決意を話した。
ライブのチケットは前売り券2000円、当日券は2500円。今月15日ごろから販売する。ロック講座を希望する人は事前の連絡が必要。問い合わせは喜屋武事務局長(090・7925・5814)まで。