宮古で「ご当地WAON」発行へ/イオン琉球
地域貢献型で地元還元も
イオン琉球の末吉康敏会長が5日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね今年の夏ごろまでに宮古島で地域貢献型の「ご当地WAON」カードの発行に向けて現在準備を進めていることを報告した。このカードで支払われた金額の0・1%は市に寄付され、地域づくりや子供たちの教育、スポーツ活動などにも活用できることから下地市長はできるだけ早く発行するよう求めた。
県内では、県とイオンが「包括的連携協定」で「おきなわエイサーWAON」を2012年に発行。石垣市とも2013年に地域貢献協定の提携「石垣島ゆいまーるWAON」を発行している。
エイサーWAONはこれまでに累計で264万円が寄付され、「石垣島ゆいまーるWAON」は197万円が寄付されている。
末吉会長は「石垣で発行したところ評判が良く一気に普及した。宮古はさらに島の人の結束が強いので普及すると思う。売り上げの一部が地域に還元されるのでぜひ普及に協力してほしい」と呼び掛けた。
下地市長は「できるだけ早く発行してほしい。私たちもできるだけ多く普及するよう協力したい」と積極的な姿勢を示した。
イオンがWAONを通じての自治体との提携は、包括提携締結が昨年8月末現在で沖縄を含む全国で55の都道府県と市で結ばれており、地域貢献協定は石垣市を含む全国8市となっている。
今後、宮古島市と地域貢献協定締結し、発行されたカードで市民や観光客など買い物客が買った金額の0・1%が宮古島に還元されることになる。
WAONとは、イオンが発行する前払い式の電子マネー。ACカードタイプと携帯電話用のアプリタイプがある。300円(税込み)の発行手数料だけで入手でき、イオンの店舗やファミリーマートなどの加盟店、インターネットショップなどで利用できる。