大橋コースを削除/伊良部島マラソン
使用許可得られず
今年は伊良部大橋開通記念大会として今月22日に開催される「第16回ロマン海道・伊良部島マラソン」(主催・同実行委員会)で、伊良部大橋をコースに組み込んでいた最長32㌔のAコースから大橋部分を削除し23㌔とするコース変更が行われることがこのほど分かった。道路使用許可が得られなかったためで、実行委員会は申込者に対し、はがきでコース変更を通知する。
同大会では距離の異なるAからDまでの4コースを設定。最長のAコースの距離はこれまで21㌔だったが、大橋開通に併せ今大会から橋を往復するルートをコースに追加し32㌔に延長することにしていた。
実行委員会では当初、大橋部分は幅約1・2㍍の路側帯を走ることで交通規制は行わない方針だった。しかし、宮古島警察署からそれでは安全性が確保できないとの指摘を受け、橋を通行止めとする道路使用許可を申請。調整を重ねてきたが、安全対策のための人員確保や路線バス会社との調整、橋を渡る予定で来島する観光客への周知などの問題を当日までに解消することが困難で許可を得るに至らず、コースから大橋部分を削除し、23㌔に短縮することを決めた。
実行委員会は今回の決定について「警察から、大橋をコースにするのなら路側帯ではなく全面通行止めにしなければならないとの指摘を受け、道路使用許可申請を行ったが許可が出なかった」と説明。宮古島署は「何百人も出場する大会。選手が追い越しをすることを考えると路側帯での実施は不可能。安全対策がクリアできれば道路使用を許可できたが、事前対策が不十分だった」との考えを示した。