椿まつりが開幕/ジロー楽園
大橋効果で入場者増
「暮らしの中にツバキを」キャッチフレーズに第8回椿まつり(主催・宮古島椿の会)が7日、北海岸一周道路沿いのジロー楽園で始まった。会場には濃い紅色の花が咲き誇るヤブツバキが飾られ、観賞で訪れた市民らの目を楽しませている。きょう8日まで。開催時間は午前10時から午後5時まで。入場無料。
ヤブツバキは、低地などの林内に生える常緑高木。近年宮古では、生け垣や街路樹などとして育てられているのが多い。花は今が見頃。花の直径5~7㌢。花弁の底には蜜が多く、野鳥や昆虫に好まれる。本州の青森県以南に分布。
会場には特別企画として▽伊地淳哲さんの短歌▽一葉式生け花▽砂川泰彦さんの絵画展-が展示され、また裏千家平良宗幸教室が併設され来場者らを茶でもてなしている。
絵画展には48点飾られ、来場者の中には伊良部の佐良浜漁港(1970年代)や名所の渡口の浜、通り池などを懐かしそうに鑑賞する人もいた。絵画集『砂川康彦の世界』も展示。
会場の入口では市価より安い白菜、キャベツ、キュウリ、ミニトマト、ツバキ苗などが販売されている。 同会の砂川次郎会長は「ツバキの花は癒やしてくれる。多くの市民が気軽に楽しんでください」とアピールしている。
佐良浜から自家用車で伊良部大橋を渡って訪れた池原絹子さん(63)は「椿まつりが楽しく見られるのも伊良部大橋のおかげ。大橋の効果で宮古本島に行く時間が短縮された」と笑顔で語った。