与那覇地区 防災センターが完成
津波発生時に備え/3階建て、備蓄室も整備
津波の発生に備えた避難施設として、市(下地敏彦市長)が海抜の低い下地与那覇地区の与那覇公民館跡地で建設を進めていた「与那覇地区防災センター」が、ほぼ完成した。市では、初めて建設された施設で、今後伊良部島と池間島でも建設する。
東日本大震災の教訓から、地震発生時における低地の津波対策が急がれている。同センターは、地域住民の安全施設として活用される。
同地の海抜は3・4㍍で、地域周辺は海抜3㍍程度の低地。
市は、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)約1億4000万円を投じて整備。鉄筋コンクリート造りの3階建てで高さ11・35㍍。建築面積316・24平方㍍。
外観には「早めのひなんで安心を」「避難ステージ海抜7・9m」「避難ステージ11・5m」という文字が大書されている。1階から3階までをスロープで移動可能な構造となっている。
備蓄室には、非常時に使用するラジオ、カセットコンロ、カセットボンベ、毛布、誘導灯、応急処置セットを常置する。
同センター周辺では環境整備が急ピッチで進められており、完成後は地域住民に快適な環境として利用される。