問題行動をゼロに/高校生の生徒指導標語
優秀賞の5人を表彰
宮古地区高校生徒指導連絡協議会は13日、地区内5校から集めた生徒指導に関する標語の中で、優秀賞を受賞した生徒5人を表彰した。5人は飲酒、喫煙などを防止するための標語を書き、高校生による問題行動ゼロに向けて決意を新たにした。同協議会および校長会、県立学校PTA連合会は5人の標語を記したクリアファイルを制作し、地区内の全生徒に配布した。
優秀賞は宮工3年の砂川大楓(たいか)君、宮総実2年の狩俣匡志(まさし)君、特別支援2年の宮城聖也君、宮高3年の狩俣優美さん、伊良部2年の善平彩楓(さいか)さんの5人。
砂川君は「その煙 自分の未来を 曇らせる」と喫煙防止を訴え。飲酒に絡む問題を取り上げた狩俣君は「その一升 君の一生 悪くなる」と書いた。
宮城君は、交通違反に関する作品で優秀賞に。「僕は守る 大事な約束と 交通ルール」と誓った。深夜はいかいについては狩俣さんが「二十二時以降 出るのは簡単 戻るは困難」と記した。善平さんは身なりを重視し、「服正し 心も正し 世界は広がる」と書いて高い評価を得た。
狩俣君は「飲酒問題が多いことを考えたときに一升がふと浮かんだ」と作品の出来栄えに胸を張った。善平さんは「人と接するときに身なりは印象に残るものなので、これを正すことで可能性が広がると思って書いた」と振り返った。
生徒指導連絡協議会の宮里幸利会長は「皆さんが書いた素晴らしい作品はクリアファイルになって全生徒に配られた。これは身近にあるものなのでいつでも目に付く。高校生の問題行動がゼロになることを願っている」と話すとともに、優秀賞を受賞した生徒の豊かな感性をたたえた。