最高賞向け好成績/サトウキビ競作会
反収8・7㌧、糖度14・1度/下地さんの株出しを測定
県糖業振興協会の2014-15年期サトウキビ優良事例調査(競作会)の宮古地区全刈り作業が17日、城辺福里にある地区代表の下地澄子さんのほ場で行われた。関係団体から約40人が参加して株出しのサトウキビを収穫。測定の結果、反収8・7㌧、糖度14・1度と好成績を収めた。競作会での最高賞受賞に向けて弾みがつく実績となった。結果は4月に発表される。
サトウキビ競作会は、反収(10㌃当たりの収量)や品質を競うもの。今年は宮古、八重山のほか南部、中部の各地区代表のサトウキビが審査される。
17日は宮古と八重山で全刈り作業が行われ、下地さんのほ場では午前10時に刈り取りがスタート。県、宮古島市、JA、製糖工場の職員が作業に当たった。
開始セレモニーでJAおきなわ宮古地区本部の新城武一郎本部長は「宮古地区代表はこれまでも優秀な成績を収めており、過去15人が入賞している。下地澄子さんのサトウキビも、過去の成績に勝るとも劣らない素晴らしい出来具合だ」と太鼓判を押した。
宮古地区農業振興会の下地敏彦会長(代読・砂川玄悠副会長)は「下地さんはサトウキビ栽培に強い関心を持ち、品質および反収向上を図るために有機質肥料の投入や土づくりを積極的に行っている」と述べ、生産農家の模範であることを強調しながら競作会での上位入賞に期待を込めた。
この後、一斉に刈り取りを開始。面積5㌃分のサトウキビを刈り取って茎長や茎径(幅)、節数、重量などをその場で調べた。
この結果、茎長は平均279㌢、節数は27節だった。キビ1本当たりの重量は1・5㌔。
刈り取ったキビは宮古製糖城辺工場に搬入した。反収は8㌧を超え、糖度も14度に達するなど株出し原料としては好成績となった。
サトウキビの品種は農林27号。地区代表に選ばれた下地さんは「3位以内に入れば良いと思う」と謙遜しながらも「1位になれれば本当にうれしいこと」と期待に胸を膨らませた。
競作会は今後、3月上旬に審査会を開いて4月24日に結果を公表。同時に入賞者の表彰が行われる。