ドーム型施設 建設へ着工/地鎮祭で安全祈願
スポーツ、観光イベント開催へ/17年3月完成目指す
2017年3月完成を目指す宮古島市スポーツ観光交流拠点施設の土木工事一・二工区と進入路整備工事の地鎮祭が23日、市平良下里の同施設建設用地で開かれ、下地敏彦市長や工事関係者らが工事の安全を祈願した。これで総事業費約35億円の大型施設の建設工事が本格着工。17年4月供用開始を目指し、今年度は土地の造成工事などが行われる。
同事業は、宮古空港東側の土地に全天候型のドーム型イベントホールを整備するもので、進入道路、駐車場を含む総敷地面積は約4万1576平方㍍、建築面積は5952平方㍍、アリーナ面積は3600平方㍍程度、収容人数は約5000人で、高さは約25㍍。フットサルコートが2面、ゲートボール場は6面の配置が可能となる。音楽イベントの開催も想定し音の反響を防ぐ吸音板も設置する方針。
災害時には空港からの一時避難所となるよう計画されていて、駐車スペースは500台程度の整備を予定している。
総事業費は約35億円を見込んでいて、一括交付金を充当。用地は、市が久貝、松原両自治会から6030万円で購入した。今年度は土地造成や進入路工事を行い、本体工事の次年度からの着工となる。
地鎮祭には、下地市長をはじめ市の担当職員、真栄城徳彦市議会議長、工事請負業者の代表らが参加。下地市長、奧隆建設との特定建設工事共同企業体で土木工事一工区を施工する松川建設の松川智社長、同二工区施工者の松宮開発の根間松造社長、進入路整備工事を施工する嘉数建設の嘉数喬社長、同工事を設計した地建の砂川博昭社長がくわ入れを行ったほか、玉串奉納などで工事の安全を願った。
下地市長は「この施設は宮古にとって必ず必要と考えていたが、膨大な費用が掛かることからなかなか手を出せないでいたところ、一括交付金が導入され、できることとなった。天候に左右されることなくイベントができる施設は、市民がいろいろな行事をするときに役立つほか、観光客誘致のイベントを行うためにも必要。市民の期待に応えられる立派な施設にしたい」との考えを示した。