市長が製糖工場を激励
宮糖城辺、伊良部、沖糖宮古を訪問
下地敏彦市長は23日、製糖操業期の中間を迎える宮古製糖城辺工場、同伊良部工場、沖縄製糖宮古工場を訪問し激励した。下地市長は、各工場で「ブガリナウシ(疲れ直し)に来た」と開口一番に述べた。沖糖宮古工場で対応した砂川玄悠専務は「現在農林水産省に申請されている新しいキビ品種は『農林32号』で、その品種は害虫や台風に強く、品質が高い」と述べ、近い将来農林32号が奨励されていく考えを示唆した。
下地市長と村吉順栄市農林水産部長らは最初に宮糖城辺工場を訪れた。同社の安村勇社長と長濱哲夫専務が対応した。
長濱専務は城辺工場、多良間工場、伊良部工場の原料搬入概況(2月22日現在)の説明の中で「甘蔗糖度基準以上(14・4度以上)の割合を見ると、城辺工場が33・02%、多良間工場が64・87%、伊良部工場が78・30%。多良間と伊良部が高い水準を推移し喜ばしい」と語った。
累計平均糖度では、城辺工場が13・94度、多良間14・63度、伊良部15・07度で推移。
沖糖宮古工場の糖度帯別集計表(同22日現在)によると、14・4度以上が61・24%、平均糖度14・62度で推移している。砂川専務は、下地市長に、今後の小型ハーベスター導入について提案した。
下地市長らはこの日激励した宮糖城辺工場、同伊良部工場、沖糖宮古工場にそれぞれ清涼飲料水の入ったペットボトルなどを贈った。
操業終了の予定は、宮糖城辺工場が3月中旬以降、同多良間工場と同伊良部工場が4月上旬、沖糖宮古工場が3月下旬。