盛島明長伝(復刻改訂版)を寄贈
胸像移転実行委が市教委に
盛島明長胸像移転実行委員会(下地常之会長)と南秀同窓会(仲地清成会長)は25日、市役所城辺庁舎に宮國博教育長を訪ね「盛島明長伝」(復刻改訂版)を宮古島市立の小中学校と図書館などに計83冊寄贈した。
寄贈を受けた宮國教育長は「私自身も昔この本を読んでとても感動した。時を経て私が味わった感動を今の子供たちが感じることができると思うととてもうれしい。中に書かれている内容は子供たちの未来を明るく照らしてくれると思う」と感謝した。
同実行委の下地会長は「盛島先生は最初の宮古郡全体の医師会長も務めたほか、おおらかな性格で優しい人だった。それが政治家になって信じる道をまっしぐらに進んで今日の宮古島の礎を作った思う。子供たちには努力家だった明長先生から多くのことを学んでほしいと思う」と述べた。
実行委によると、この復刻改訂版は、これまでよりも表紙を明るく親しみやすくし、中の漢字も常用漢字をできるだけ使い、専門的な言葉や難しい言葉にはふりがなをつけて読みやすくしているという。
贈呈式には、生徒を代表して城辺中学校の仲間大翔生徒会長と善福太稀副会長、高江洲麗綾副会長も同席し、贈呈された本を受け取った。
この復刻改訂版は販売もしており、値段は1800円+消費税。連絡先は花view出版(電話0980・76・2265)
盛島氏は1880(明治13)年、下地地区の洲鎌出身で医師として活躍したほか、県議会議員を5期務めて宮古初の国会議員となり、宮古中学校設立や製糖工場の誘致、宮古高等女学校の県立移管など数々の実績を収めた。