西里氏 委員長辞任願い提出/市議会経工委
混乱回避を理由に
一部委員 不信任案提出の動き
市議会経済工務委員会の委員長を務める西里芳明氏は4日、委員長の辞任願いを同委員会の仲間則人副委員長に提出した。西里氏は「これ以上の議会の混乱を避けたい」と述べるにとどめたが、自らの議員資格を審査する特別委員会が設置され、「議員の兼業禁止」を定める地方自治法に抵触する可能性について審査が行われたことなどが理由とみられる。辞任願いは5日の経済工務委員会で許可するか否かを協議する。与党と対立する委員からは、委員長不信任決議案の提出が取りざたされており冒頭から混乱しそうだ。
西里氏の議員資格を審査する特別委員会(垣花健志委員長)は2月27日、「議論は尽くした」として、与党議員の強行採決で「議員資格は有する」と判断した。
これに、野党などの委員が強く反発。同委員会の委員を務めた5人の与党議員に公開質問状を提出するなど波紋が広がっている。
特別委員会の判断は、開会中の市議会3月定例会本会議で委員長報告の後、採決が行われ最終的に決定される。
経済工務委員会の新里聡氏(21世紀新風会)は3、4日の市議会本会議で「経済工務委員会に付託されている予算案、条例案についての今後の流れを非常に懸念している」と述べた。
これは、西里氏の議員資格が本会議で決定されていない状況の中、経済工務委員会で付託議案を審査するのは疑問だと指摘したもので、真栄城徳彦議長に再考を求めた。
これに対し真栄城議長は「議会会議規則にのっとってそれぞれの所管委員会に付託する」と述べ、新里氏の申し入れを拒否した。
経済工務委員会は4日、西里氏の委員長辞任願いが仲間副委員長に提出されたことを受け、市役所平良庁舎で委員会を開催。仲間副委員長が委員長代理を務め、西里氏から提出された辞任願いを報告するとともに、5日の委員会で協議することを決定した。