知事「利活用着実に進める」/2月定例県議会
奥平氏の下地島空港の質問で
【那覇支社】県議会(喜納昌春議長)の2月定例会は4日、3日目の一般質問を行い、県民ネットの奥平一夫氏ら7会派の8氏が登壇した。
奥平氏が「前知事は下地島空港を魅力的でポテンシャル(潜在能力)も高く、宮古・沖縄経済のエンジンになると話したが、知事の認識は」とただしたのに対し、翁長雄志知事は「時代背景によっては大変なものになる。必ず宮古圏域のみならず沖縄全体にも大きな影響を与える。壮大な気持ちと着実な支えで(利活用を)進めていきたい」との姿勢を示した。
伊良部大橋開通による地域振興と下地島空港利活用事業との連携について、謝花喜一郎企画部長は「開通に伴う宮古圏域の一体的な振興発展に向けた検討がなされる宮古島市との協議機関の設置を含め、圏域の定住条件の整備や特色を生かした産業振興に取り組む」とし、「大橋と空港との連携は現在、県土木建築部で(利活用事業が)検討されており、その結果を踏まえ圏域全体の中で考えたい」と今後の方針を述べた。
離島の児童生徒のための寄宿舎の整備事業の進捗状況などについて、諸見里明教育長は「離島児童・生徒支援センターは現在、(埋蔵文化財の発掘調査のため)中断していた工事を再開し、2016年1月開所に向けて取り組む」とした上で、「同施設は高校のない離島から進学する生徒を対象に1学年40人、計120人を受け入れる。入寮費は施設の光熱費や維持管理費を基礎に設定する予定。舎監などを配置し、生徒の日常生活を支援する」と話した。