公文書館機能施設を削除/市議会質疑
新市建設計画改定で
開会中の宮古島市議会(真栄城徳彦議長)3月定例会は4日、提出議案に対する質疑が行われた。従来までの新市建設計画の中で示されていた、「公文書館の機能等を持った施設整備」が、改定された同計画では削除されていることが分かった。市は効率性を考えて、図書館と中央公民館の複合型施設にしたことを示し理解を求めた。上里樹氏への答弁。
従来までの計画では、「文化情報交流拠点施設として図書館、公文書館機能等をもった『総合文化情報交流センター』(仮称)の整備」がうたわれていた。
改定された計画では、公文書館の名称が削除され、「図書館、中央公民館機能等をもった『未来創造センター』(仮称)の整備」に変更された。
上里氏は「公文書館の整備は、合併段階でそれぞれの市町村が持つ歴史ある公文書を大事に保管していこうという考えのもとで位置付けられた計画」と指摘し、削除された経緯と再考を求めた。
長濱政治副市長は「館として想定すると大きな話になる。公文書館を造るという話は置いておかなければいけない」と述べ、公文書館そのものの整備については否定的だったものの「(公文書館の)機能を持ったという部分では対応の仕方があると思う」と述べ、今後検討していく考えを示した。
亀濱玲子氏が、新市計画の中で、人口減少についての市独自の取り組みが示されていないと指摘したことについて、下地敏彦市長は答弁で「人口減少をどういうふうに食い止めるかは市制における重要課題」と述べ、今後取り組む新事業の中で、人口ビジョンや総合戦略など市の将来像を描いていくとした。