観光資源に活用へ/伊良部
平成の森公園東側の入江で工事
市は伊良部平成の森公園東側で「伊良部・下地島間入江作澪(さくれい)工事」を急ピッチで進めている。水の通りを良くするための澪筋(みおすじ=水路)は1㍍に満たない深さに掘り下げ、海水交換の促進や水質の改善を図る。作澪は浚渫工事ではない。今月中に工事を完了させ、新年度から観光資源に最大限に活用していく方針。
周辺水域の水質調査を踏まえ、入江の再生および利活用を推進することが目的。工期は2014年10月~15年3月まで。沖縄振興一括交付金を活用し事業費は約2300万円。
曲がりくねっている澪筋の長さは640㍍。入江の海水は生活道路の下部に設けられている暗渠から通水する。市では工事完了以降、入江に生息する生物の調査やシーカヤックによるマングローブ散策などを計画している。
入江の一角はマングローブが繁茂している。このマングローブは2005年12月に伊良部小学校の3~6年生約100人が植樹したもの。今年で9年を迎え、予想以上に生い茂っていることから、一部の資源を利活用することも検討していく。
市伊良部支所地域づくり課では「工事は環境に配慮しながら進めている。市民や観光客が楽しめる観光資源にしたい」と意欲を示している。