4人の議員が審議拒否/経済工務委員会
与党のみで付託議案可決/委員長には仲間氏就任
開会中の市議会3月定例会は9日、市役所平良庁舎で各委員会が開催された。前回、委員長互選で与党とそれに対立する議員とで紛糾した経済工務委員会は、与党の仲間則人氏が新委員長に就任。副委員長にも与党の下地勇徳氏がそれぞれ就任した。付託議案審議が始まるかに思われたが、議員資格問題が11日の本会議で採決される予定の西里芳明氏が審議に加わることについて意見が衝突。結局、与党に対立する議員側は全員退席。付託議案は与党のみで審議し、可決された。
これまで、与党多数だった同委員会は、西里氏の議員資格を巡る問題でその構図が崩壊。委員長を出す側は採決で主導権を失うことから前回の委員会は委員長互選で紛糾した。
今回の委員会では委員長不在を回避するために、指名推薦で副委員長だった与党の仲間氏が推薦されて全会一致で可決。副委員長も委員による指名推薦で与党の下地氏に決まった。
議案審議を前に新里聡氏は、議員資格が審議されている最中の西里氏が同委員会に所属したままで補正予算案や新年度予算案などを審議することを問題視。仲間委員長に対応策を求めた。
そのほかにも、西里氏が審議に加わることの問題点して新里氏は、議員資格を審査した特別委員会の委員長と与党議員に求めた公開質問状に対する回答がまだであることや、審議する内容が西里氏が関係する当該法人が請負契約する可能性のある予算であり、市民目線や公平・公正の観点からも許されないとしている。
この求めに対して仲間委員長は、西里氏は所属したままで議事を進めていくとの見解を示したことから新里氏、仲間賴信氏、下地智氏、國仲昌二氏の4人が退席した。結局、付託議案については残った与党4人で審議して可決した。