新食肉センター 来年4月供用開始
市が関連予算を計上/市議会経済工務委員会
総事業費10億5000万円
新食肉センターの建設事業が本格化する。宮古島市が2015年度当初予算案に関連経費として6600万円を計上、議会の同意を経て着工の運びだ。年度内に施設を完成させ、来年4月には供用を開始する方向で計画を進める。建設場所は上野野原。約10億5000万円を投じる事業が動き出す。12日の市議会経済工務委員会の中で市当局が計画の一部を説明した。
新食肉センターは、離島畜産活性化施設整備事業を活用して建設する。事業費の9割は補助、1割が自己負担だが、この1割分を市とJAが折半する。
補助事業の関係上、15年度内に施設を完成させなければならないことから関連予算の計上となった。
市が計上した6600万円は補助以外の関連経費を含んでいる。12日に開かれた経済工務委員会で反対意見はなかったが、一部の委員が建設地の関係で説明を求めた。担当課は「公聴会などを開いて準備を進めてきた」と理解を求めた。
現食肉センターは築30年以上が経過しており、施設の老朽化が激しい。修繕費がかさんで経営を圧迫しているほか、消費者に安全で安心な食肉を安定供給する観点からも新施設の建設が急務となっている。
市は同じ畜産関連費として、今年10月に宮古島で開催される県畜産共進会の実行委員会負担金740万円を計上している。
経済工務委員会では、このほかの予算案についても当局との質疑を通して審査を進めた。一般会計当初予算案の採決は16日に行う。