伊良部大橋の歩道設置要請/奥平氏
2月定例県議会 土木環境委員会
【那覇支社】県議会(喜納昌春議長)の2月定例会は12日、総務企画、経済労働、土木環境、文教厚生の4常任委員会を開いた。
土木環境委員会(新垣良俊委員長)で、奥平一夫氏(県民ネット)氏は伊良部大橋の歩道設置などを取り上げた。
伊良部大橋に歩道が設置されない理由について、上原国定道路街路課長は「当初は歩道も計画したが、国の補助事業のため国土交通省と協議して、高額な建設費のコスト縮減により、歩道を省略し歩行者用の路肩にした」と述べた。地元側からの交通安全上の危険性の指摘には「1・25㍍の路肩を設けて舗装の色も変え、車両が路肩に入りぬくいような安全上の配慮をした」と説明した。
奥平氏は歩行者の交通安全確保には不十分だとして、「今すぐとは言わないが、(歩道設置を)一括交付金でやるとか検討してほしい」と要請。末吉幸満土木建築部長は「例えばポールをどこかに立てるとか、チャッターバー(走行減速や車線外侵入防止の線上突起物)を置くとかして、運転者に注意を喚起することは可能なので検討したい」との考えを示した。
下地島空港利活用事業案の選定基準の一つである「地域への貢献度」の具体的な説明を求めたのに対し、多嘉良斉空港課長は「新たな利活用事業の展開により宮古島、下地島の知名度が上がる。されに参入した企業を起爆剤、誘発剤にして新たな企業が追随してくるイメージを持つ」とし、地元の雇用創出には「事業提案の中には、地元からも雇用するという事業者もある」と報告した。