農事功績表彰に宮古から2人/大日本農会
宮國さん農事改良に尽力
砂川さん指導活動で功績
大日本農会主催の2014年度(第98回)農事功績表彰で、宮國明雄さん(56)=城辺下里添=が農事功労者(緑白綬有功章)、元県職員の砂川光弘さん(66)=平良西仲宗根=が農業改良普及功労者(同)にそれぞれ選ばれ表彰された。2人は13日に、県宮古農林水産振興センターを訪れ、受章を報告。「担い手の育成など、宮古農業の発展に尽くしていきたい」と抱負を語った。
県によると農事功労者の受章は、宮古では09年度の邊土名豊一さん以来、農業改良普及功労者の受章は県内初。表彰式は3月3日に東京都の三会堂ビル石垣記念ホールで行われた。
同表彰は農業における新技術や経営改善に挑戦し、健全な経営を築くとともに、地域のリーダーとして技術の導入、普及、産地の形成、青年農業者の育成などに貢献をしてきた農業者のほか、農業技術の普及、研究開発に寄与した人たちへ贈られる。
農事功労者の緑白綬有功章は全国から50人、農業改良普及功労者は4人で、県内での受章者は宮國さんと砂川さんの2人だけだった。
受章報告で宮國さんは、「各団体の会員の皆さんの協力と、各行政機関の指導の下、素晴らしい賞をいただき光栄。宮古農業発展のために若手、担い手育成、機械化の安全、農作業事故のゼロ達成など、いろいろな課題があるが、会員とともにますます頑張っていきたい」と喜びと決意を話した。宮國さんは、表彰式で全国の受章者を代表してあいさつを行ったという。
砂川さんは、1970年に普及指導員として採用されて以来、地域の実情に沿った普及活動を展開してきたことを振り返り「理解ある先輩や同僚、後輩が全面的に支援してくれたおかげ。仲間たちとやってきたのは無駄ではなかった」と述べ、推薦してくれた関係者に感謝した。
報告を受けた宮古農林水産振興センターの前田幹男所長は「宮古の農業に携わる者として誇りに思う。今後とも宮古農業の発展に向け、地域のリーダーとして活躍してほしい」とたたえた。