搬入時間の延長を/きび組合が沖糖に要請
平良、城辺、下地の各地区さとうきび生産組合など関係団体が18日午後、沖縄製糖宮古工場に砂川玄悠専務を訪ね、サトウキビの搬入時間の延長に関する要請を行った。現行午後4時までの搬入時間を同5時30分まで延ばすよう訴えた。砂川専務は時間の有効活用を強調し、現行の搬入時間に対する理解を求めた。
要請したのは3地区のきび生産組合と地区さとうきび管理組合、地区ハーベスター運営協議会の5団体。
現行の午後4時までとする搬入時間では、原料の運搬やハーベスターの刈り取りにかかる時間が制約されていると主張。「時間に追われ、原料取りこぼしが増える傾向にある。今後、労働環境が悪化し、激務が続くと不測の事態の発生が予想される」とし、搬入時間の延長を求めた。
これに砂川専務は「搬入時間は、いろいろな面から考慮した結果」と述べ、時間の有効活用をメリットに挙げた。その上でキビを積むトラックの搬入台数が1日平均300台、午後3時以降は17台しか入らないとする状況を示し、現行時間設定への理解を求めた。
時間に追われ、運転者が交通ルールに違反してしまうとする懸念には「間に合わないのであれば運搬車を振り分ける。それで解消されると思う」と答えた。
作業の時間的制約や原料の取りこぼしといった指摘に対しては「1日の作業というのは自前で段取りしてやるもの」などと述べ、時間の効率利用を促した。
この件に関しては18日の市議会一般質問でも取り上げられた。延長を求める声に市農水部は「トラックの運搬時間やハーベスターの収穫作業の安全面からも時間の延長について関係機関と調整したい」とした。