西銘氏が製糖工場を視察
今期実績を調査、労ねぎらう
衆院議員で総務省副大臣の西銘恒三郎氏が21日、来島した。沖縄製糖、宮古製糖を視察し、職員の労をねぎらうとともに収量や品質面など今期の実績を聞き取り調査した。西銘氏は「サトウキビ生産農家の所得向上への取り組みなどを、国会の場でも取り上げ論議を深めていきたい」と話した。
午前中は宮糖伊良部工場、午後からは沖糖宮古工場、宮糖城辺工場をそれぞれ視察した。
このうち、20日に原料搬入が終了した沖糖宮古工場では、同社の砂川玄悠専務と本社の謝花聡総務部長が対応。砂川専務は、24年ぶりに年内操業を実施したことや、今期は15万㌧を見込んでいたが13万3000㌧の平年並みだったこと、品質面では95%が基準糖度に達したことなどを報告した。
工場内では、ボイラー・蒸気タービン発電機や集中制御室、不純物を除去する施設などを視察。濃縮された清浄汁をさらに煮詰めて砂糖の結晶を造る施設では、特殊なレンズで砂糖の結晶を確認したり、加工段階にある粗糖を味見したりした。
視察を終えた西銘氏は、キビ農家の手取り額に反映する交付金が100円増の1㌧当たり1万6420円に引き上げられたことを挙げ「今後とも生産への意欲が湧くような所得対策を考えていきたい」と話した。
22日は石垣の製糖工場を視察する予定。