池間、平良、真栄城決勝へ/本社主催
知念本因坊に挑戦/創刊60周年記念宮古本因坊戦
宮古毎日新聞創刊60周年記念の第37期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が22日同教室で行われた。25人の有段者が参加しブロックトーナメントの結果、池間博美名誉本因坊(六段)、平良博彦六段、真栄城佑次六段が29日の決勝リーグに勝ち進んだ。決勝リーグは知念一将現本因坊と予選を突破した3人の計4人で行われる。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「創刊60周年の中で、本因坊戦は37回を迎えた。本紙の歴史は宮古囲碁界とともに歩んできた。記念大会を大いに盛り上げてほしい」とあいさつした。
池村浩明日本棋院平良支部長は「宮古毎日新聞とこすみ囲碁教室のつながりに歴史を感じる。盤上に打つ一手一手や一局一局が大会の歴史をつくる」と述べ、力いっぱいの戦いに期待を込めた。
対局は三つの組に分かれ、白番が6目半のハンディをもらう互先で行った。
A組決勝には平良六段と本村尚三五段が勝ち上がった。白番の平良六段が右辺に大きな地を囲い中押し勝ち。平良さんは「危ない場面もあったが乗り切った。決勝リーグは最強メンバー。一つでも多く勝ちたい」と返り咲きに意欲を見せた。
B組はベテランの池田友彦六段と若手真栄城六段の顔合わせ。黒番の池田六段に手痛いヨミ違いがあり投了となった。真栄城六段は3回目の決勝リーグ入り。「決勝は池田さんのミスに助けられた。今回は3度目の正直で優勝したい。相手は全員格上なので挑戦する気持ちで打ちたい」と初優勝を視野に入れた。
C組は池間六段と亀川実六段が対戦した。序盤は黒番の池間六段が有利に打ち進めた。中盤、池間六段にミスが出て白が逆転。その後、白は大石の死活を間違えてコウにされた。黒はコウの代償で得を重ね、2目半差で勝った。
池間六段は本因坊戦復帰後、5回目の挑戦。「普段通りに悔いのない碁を打ちたい」と語った。