グローバル化テーマに講話
村田学長(同志社大学)/協定書締結関連事業
宮古島市と教育・研究交流を目的とした連携協力に関する包括協定を締結した同志社大学の村田晃嗣学長を講師に招いた講演会が26日、市中央公民館で行われた。村田学長は「グローバル化時代の教育と地域の視点」をテーマに講話し、グローバル化と国際化の違いについて説明。国が主役ではなく脇役となり、地球全域で同時進行に起こっている事象がグローバル化であることを訴えた。
グローバル化について、村田学長は「どんな大国同士でも、限られた範囲で起こっている現象をグローバル化とは言わない。地球全域で同時進行で起こっている事象がグローバル化である」と説明した。
また、国際化については「国と国の関係を考えるのが国際化、政府が主役で、国が前面に出ていかないといけない」と述べた。
その上でグローバル化現象については「国境というのがどんどん敷居として弱いものになり、国も政府もコントロールできない形で人、物、情報、お金が国境を越えて自由に行き来し出す状況がグローバル化。目の前に起こっている現象を国際化とみるのかグローバル化とみるのかが重要」と述べた。
そのほかにも「グローバル化では、政府や中央官庁が控えめな脇役となることが大切。たとえばこの問題については沖縄県や宮古島市、私たち同志社大学などがそれぞれが頑張って下さいと政府が立ち位置をはっきりすることが大切で、それが明確化していないのが今の日本におけるグローバル化の現状」と述べた。
会場には、市の職員や市民、高校生らが詰め掛けて村田学長の講話内容に真剣な表情で聞き入っていた。