2人の医師が就任/宮古南静園
自治会が歓迎式
国立療養所宮古南静園(新城日出郎園長)で1日、この日就任した医師2人、知念一さんと松原洋孝さんの歓迎式(主催・南静園自治会)が行われた。入所者の野原百里子さんと川満節子さんが花束を贈呈し、両医師を歓迎した。知念医師は内科、松原医師は外科。両医師の就任で内科、外科とも医師2人体制が組めるようになった。
これまで同園の医師は定員に1人満たない状態で、約8年にわたり、医師の欠員補充を求め続けてきた。
同自治会連絡員の豊見山一雄さんは「欠員補充を要求してきた。きょうお二人をお迎えできることを、入園者一同、心から喜び感謝している。入園者の高齢化に伴う慢性疾患やハンセン病の後遺症による障害の重度化が年々深刻さを増している。両先生にはその手腕を発揮され、入園者の健康管理などに尽力をお願いしたい」と歓迎のあいさつをした。
知念医師は「魅力的な所で、いつかはここで働きたいと考えていたことが実現した。園内で見掛けたら、遠慮なく声を掛けてほしい」。また、松原医師は「10年ほど高齢者医療施設で勤務した。その経験を生かし少しでも役に立ちたい」とあいさつした。
宮古南静園の入園者は現在71人。平均年齢は85歳(2月末現在)。